ふりかえり実践会

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ふりかえりカンファレンス2024開催のお知らせ&カンファレンスの運営について

本記事について

本記事は、「Regional Scrum Gathering Tokyo & Scrum Fest Advent Calendar 2023」の9日目の記事です。 現在企画中のふりかえりカンファレンス2024のお話と、カンファレンスの運営についてのお話をしていきます。

adventar.org

そもそもふりかえりカンファレンスって?

ふりかえりカンファレンスは、 ふりかえりを実践している方々、ふりかえりに興味がある方々に向け、マインドセットや新しい手法の提案などに加えて、ワークショップでふりかえりを体験できるカンファレンスです。 全世界どこからでも参加ができ、エンジニアに留まらず、どんな職種の方でもどんな業界の方でも、学生も、どなたでもご参加いただける、交流の場を目指しています。ふりかえりを体験したい方、ぜひお気軽にご参加ください。

ふりかえりカンファレンスは2021年に発足したイベントで、毎年4月の第2土曜日に行っています。 来年は2024年4月13日(土)でオンライン開催です。 未確定ですがオフライン会場も検討しており、初のオンライン+オフラインのハイブリッド開催になるかもしれません。 是非スケジュールを開けておいてくださいね!

プロポーザル募集は遅くともRSGT2024のタイミング(24年1月)にオープンしたいと考えています。 みなさんの珠玉のふりかえりセッションを楽しみにお待ちしています。

ふりかえりカンファレンスとスクラムギャザリング

ふりかえりカンファレンスは、主にアジャイルコミュニティに属している人たちでふりかえりが大好きなメンバーによって企画・運営されています。他のスクラムフェスと違い「スクラム」という名前がついていないのは、アジャイルスクラム関係なく、ふりかえりに関することならなんでも集めたカンファレンスにしたいから、という理由です。発足自体も実はスクラムフェスとは違っていたりします。
RSGTからは、実行委員の方々に、ご好意のもと、ConfengineやZoom等の機材をご利用させていただいており、これで3年目となります。いつもありがとうございます!

ふりかえりカンファレンス2024のテーマとキーノートについて

第4回目のテーマは「コネクト」。ふりかえりは、なにかとつながることで、新たな側面を見せてくれます。

  • 人や関係性とのコネクト
  • 業務や業界とのコネクト
  • 夢や未来とのコネクト
  • 今までやってきたことと、次にやりたいこととのコネクト
  • ふりかえり以外の知識や考え方とのコネクト
  • ふりかえり星人とのコネクト

などなど、ふりかえりを通じてなにかとコネクトする、というのをテーマに、ふりかえりの幅を広げる・深めるためのきっかけになるセッションを募集します。「なにか」はどんなものでも構いません。みなさんの「コネクト!」の話を聞かせていただけるのを楽しみにしています。

そして、第4回のキーノートは熊平 美香さんです。 書籍「リフレクション」「ダイアローグ」など、対話に関わる書籍を執筆されており、EdTechなどの学校教育にも関わられている方です。

今回のテーマは「コネクト」ということで、「ふりかえり」にコネクトするものとして非常に親和性が高い「リフレクション」「対話」「組織」「学習」「教育」などを体系的に取り扱われている熊平さんに是非お願いしたい、とスタッフ内でもまとまりました。 私たちスタッフの中にも熊平さんの著書を読んでおり実践しようとしている人は多く、熊平さんにアプローチさせていただいたところ、快諾いただけました。是非、皆様楽しみにしておいてくださいね!

過去テーマ・キーノート・レーン構成について

2021年「君も今日からフリカエル」

キーノート:アジャイルの終わりとふりかえりの始まり/平鍋 健児さん レーン構成:インプットレーン/アウトプットレーン

ふりかえりカンファレンス初回として、ふりかえりの源流を探り、基本を知り・実践する。そんな想いを実現するキーノートとレーン構成となっていました。話を聞く「インプットレーン」と、ワークショップ形式で実践する「アウトプットレーン」に分かれています。

2022年「しる、みる、つくる、フリカエル」

キーノート:「場づくり」から始めるふりかえり/高柳 謙さん レーン構成:きいろレーン/みどりレーン

ふりかえりを「しる」「みる」「つくる」に3つに分類し、参加者が知りたいこと、実践したいことを自分たちで選べるセッション設計でした。カンファレンスの「場づくり」そのものをキーノートでも実践いただけただけた年となりました。レーンの色はカエルの2色です。どちらのレーンに1日いても楽しめる、そんなつながりをもったレーン構成にしています。

2023年「ふりかえりに味変を」

キーノート:ふりかえり変幻自在/安井 力さん レーン構成:おかかレーン/のりたまレーン

ホップ、ステップ、ジャンプ、の3年目としてのテーマが「味変」です。「白米」「味変」の2つのジャンルに分かれてセッションを募集し、味変の象徴としての「おかか」「のりたま」の2つのレーンでセッションを行いました。キーノートでは、様々な味変の考え方について触れられており、ふりかえりの幅を広げ・自由にしてくれる、そんな内容でした。

2024年「コネクト」

3年目を終えて基本に立ち返るのか、別のテーマを模索するのか、といった中で出てきたのが「コネクト」というテーマです。アジャイルスクラムの中で語られる「レトロスペクティブ(Retrospective/回顧)」の概念をより拡張させ、「Reflection」「Postmortem」といった別の意味へのコネクト。そして、ソフトウェア開発現場で扱われがちなレトロスペクティブを超え、別の業界・ジャンルとのコネクトを。ここ1-2年でも学校教育の中では「ふりかえり」への意識が教員・生徒双方に高まり続けているのを感じており、AIを交えたふりかえりの進め方や、ふりかえりのツール・ゲームなども徐々に出始めました。そうした時代的背景も鑑み、「コネクト」というテーマが選ばれています。

ふりかえりカンファレンスの運営について

スタッフの数人からは「一番運営が楽なカンファレンス」と言われています。私もそう感じます。 基本的には隔週1度、毎週月曜日20:30に集まって、最大1.5hで解散します。

運営はMiro + Discordで行われ、「参加できる人が参加して話を進める」「無理はしない」「自分たちが一番楽しむ」「毎回必ずふりかえりをする」というルールのもとでゆるく行われます。 企画のMiroはこんな感じ。

毎年Miroで運営を続けているので、過去の運営ノウハウも溜まってきており、企画の時期になると、去年のMiroのボードをそのままコピーしてきて流用できるところを流用しながら、インクリメンタルに進めていくようなイメージです。

左側にバックログ置き場があり、この4年間で「カンファレンスを実行完了するまでに何をするのか」が一通り並んでいます。年によってバックログは増えたり減ったりしており、毎回リファインメントを行いながら改善していきます。スタッフミーティングに集まった人が、上から順に進めていくような形ですね。

1年目こそ、主催の私がほぼ毎回参加してドライブしていた感覚はありますが、2年目以降はスタッフ同士で自発的に進めています。3年目になると私は半分くらいしか出れておらず、気が付いたらセッションが決まっていました(私は仕事が忙しすぎて出れなかった)。でも全員が無理せず、楽しくやってるなーというのは毎回のふりかえりやチャットから見えてきます。

スタッフも来るものは拒まず、追うものは追わず、方式で基本的にふりかえりが好きな人たちが集まってやっています。2年目ではスタッフをもうちょい拡大したい思いがあり公募をかけましたが、3年目・4年目は安定を取るために継続スタッフで行っており、「興味がある」と直接お声がけいただいた人が一部追加されています。今後はどうなるかまだ分かりませんが、破壊的な変更は避けつつも色々チャレンジしていきたいよね、というのがこの4年目でのスタッフ間での雰囲気になっています。

スタッフミーティングでは毎回終わり際に10分程度ふりかえりが行われますが、毎回「何やりたい?」「何話す?」から始まり、毎回のように適当に手法を生み出して行っています。ふりかえり自体が楽しいのもミーティングの醍醐味ですね。

そんな感じで我々スタッフ一度、楽しみながら、無理せず、ゆるくカンファレンス運営をさせていただいています。 勿論登壇者の方々、そして参加者の皆様にも最大限に楽しんでほしい!と思いながらカンファレンスを作り上げていきますが、「それでも私たちが一番楽しんでたね!」って言えるくらい、楽しくやっている背中を見せられるといいなぁと思っています。もしかしたら今回はオンサイト開催もするかもしれませんので、カンファレンスに関わるみんなで楽しくやりたいですね。

おわりに、来年4月13日へ向けて

カンファレンスまであと4か月ありますが、プロポーザルの応募クローズまでは2か月くらいでしょうか。きっとあっという間です。話をしてみたい、という人は、みなさんの「コネクト」は何かを是非考えておいていただけると嬉しいです。「コネクト」のジャンルは問いません。今年も参加者側で、という方はお楽しみに!今から開けておいてね!そして、初参加してみようかな、というあなた。是非お待ちしています。カンファレンスの参加者は例年3-4割くらいは初参加者のようです。オールジャンルで「ふりかえり」から想像できるものを体験できる1日ですので、怖がらずに是非参加してみてくださいね。