ふりかえり実践会

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ふりかえりカンファレンスのふりかえりと、2023年度開催のお知らせ

ふりかえりカンファレンス2023開催決定!

この記事について

本記事は、「スクラムギャザリング&スクラムフェス Advent Calendar 2022」の10日目の記事です。 adventar.org

ふりかえり実践会で主催している「ふりかえりカンファレンス」について、お知らせとこれまでのふりかえりをしたいと思います。

そもそもふりかえりカンファレンスって?

confengine.com

ふりかえりカンファレンスは、 ふりかえりを実践している方々、ふりかえりに興味がある方々に向け、マインドセットや新しい手法の提案などに加えて、ワークショップでふりかえりを体験できるカンファレンスです。 全世界どこからでも参加ができ、エンジニアに留まらず、どんな職種の方でもどんな業界の方でも、学生も、どなたでもご参加いただける、交流の場を目指しています。ふりかえりを体験したい方、ぜひお気軽にご参加ください。

ふりかえりカンファレンスは2021年に発足したイベントで、毎年4月の第2土曜日に行っています。 来年は2023年4月8日(土)でオンライン開催です。 是非スケジュールを開けておいてくださいね!

プロポーザル募集は遅くともRSGT2023のタイミング(23年1月)にオープンしたいと考えています。 みなさんの珠玉のふりかえりセッションを楽しみにお待ちしています。

ふりかえりカンファレンスとスクラムギャザリング

スクラムフェスアドベントカレンダーに載ってるけどどんな関係があるの?と気になる方もいらっしゃるかと思います。
ふりかえりカンファレンス自体は、主にアジャイルコミュニティに属している人たちでふりかえりが大好きなメンバーによって企画・運営されています。他のスクラムフェスと違い「スクラム」という名前がついていないのは、アジャイルスクラム関係なく、ふりかえりに関することならなんでも集めたカンファレンスにしたいから、という理由です。発足自体も実はスクラムフェスとは違っていたりします。
じゃあ繋がりは何なのかというと、実行委員の方々から、ご好意のもと、ConfengineやZoom等の機材をご利用させていただいています。
2020は自分たちの保有するプラットフォーム(個人契約のZoomやConnpassなど)を使っていましたが、オープンプロポーザル形式を採用するために、Confengineをご利用させていただきました。自分たちで新規で使おうとすると本当に高いんですよね…。実行委員の方には感謝しかありません。ありがとうございます。

ふりかえりカンファレンスがなぜ生まれたか、なぜ続いているか

という真面目なふりかえりは下記の記事で2年前行っていたので、読んでいただけるとありがたいのですが、

最初から最後までふりかえりに満ちた『ふりかえりカンファレンス』 - ふりかえり実践会

「ふりかえりが好きだから」ということだけは間違いありません。
好きなものは推したい。そんなコンテンツの1つとして、ふりかえりをこれから知れる場、さらに深める場として、カンファレンスを打ち立てたかった、というのがありました。
2021年に企画・立ち上げを手伝っていただいた皆さんには感謝しかありません。
また、2022年でも新しくカンファレンススタッフとして参加いただいた皆さんや、継続して2023年もスタッフを続けてくれている皆さんもありがとうありがとう。

1日中ふりかえりの話ばかり。セッションの合間にもふりかえりをする。なんならクロージングキーノートがふりかえり。そして後夜祭もふりかえり。ふりかえりを何回ふりかえるんだというある種狂気も孕んだカンファレンスですが、非常に学びが多い一日です。
「ふりかえりってなーに?」という人から、「ふりかえり飽きてきた」という人、そして「なんか新しい知識が欲しい」という人でも大満足の1日になること間違いありません。
1年365日ふりかえりのことばかり考えている私にとっても、ふりかえりの大量インプットになるカンファレンスです。ありがてぇありがてぇ

といった形で、この世にふりかえりが好きな人がいる限り、そして私がふりかえりが好きであり続ける限り、どちらかが満たさる限り10年も20年も続いていくカンファレンスになるといいなぁと夢想しています。
少なくとも2024年もやります。2024年は4月13日(土)ですね、多分。

ふりかえりカンファレンスの過去のテーマと2023年のテーマ

テーマについては毎回スタッフで頭を抱えながら作っているわけですが、これまでのテーマをふりかえりつつ、2023年のテーマも発表します。

2021年「君も今日からフリカエル」

2021年はふりかえりカンファレンス初回として、「ふりかえり」そのものの認知を広げたい、知っている人を増やしたい、楽しめる人たちを増やしたい、という想いが色濃く表れています。「ふりかえり」と「カエル」をもじって「フリカエル」。かわいいフリカエルロゴもここで生まれました。
セッションの内容は、2つのレーンにて「これからふりかえりを学びたい人、インプットをしたい人」向けと、「ワークショップなど、手を動かして実際に体験して学びたい人」向けで分けています。

インプットレーンとアウトプットレーン

beginner向けからadvancedまでバランスよく、とはいえbeginner向けを大事にしつつ、といったセッション構成になっていたかと思います。
こういうカンファレンスだとあるあるだとは思うのですが、どうしてもインプット側に人数が偏ってしまう、という現象は起こっていました。アウトプットレーンもそれほど人数制限をかけていたものはなかったのですが、インプットレーン・アウトプットレーンで8:2くらいの人数比率だったかと思います。こちらのレーン構成は、2022年にカイゼンしようとしています。

キーノートは平鍋さん。ふりかえりといえばKPTKPTといえば平鍋さんと天野さん。
ふりかえりの入門として、「KPT」や「ふりかえりガイド」から学ぶ人は多いですし、日本国内でこれだけ「ふりかえり」を普及させてくれたのは平鍋さんらの貢献が大きいと考えています。
日本国内でのふりかえりの変化の歴史を作ってきた平鍋さんにキーノートをしていただき、ふりかえりが初めての人にとっても、慣れている人にとっても、新たな発見の多いキーノートだったと実感しています。

2022年「しる、みる、つくる、フリカエル」

2022年は2回目ということで、1回目よりもより幅広く色んなことを知れるテーマにしています。具体的には、より実践的な・一歩踏み込むようなセッションを内包しやすいテーマです。
募集セッションは以下の4つで募集させていただきました。

しる:ふりかえりの手法・事例・考え方・マインドセットなどを知るといった、「しる」から連想できるセッション
みる:参加者が「ふりかえりを実践している様子を見て学ぶ」、ふりかえりを「観る(観察する)」ときの工夫点、ふりかえりを実際にやって「みる」など、「みる」から連想できるセッション
つくる:場をつくる、関係をつくる、ふりかえり手法をつくるなど、「つくる」から連想できるセッション
フリカエル:カエルの方や、フリカエリ星人のセッション

参加者にとっては、自分が「知りたい」のか「見たい」のか「作りたい」のかという自身の状態や欲求に応じて選択がしやすいようにしています。レーンの名前は「きいろレーン」「みどりレーン」。色。
何の色かというと、カエルの二色です。きいろレーンとみどりレーンとで、前後の関係性や組み合わせ等を加味しつつセッション構成を検討しています。
2022年を実施していく中で、Miroの運用ノウハウも醸成され、Miroの中でコミュニケーション・コラボレーションを広く行えたカンファレンスの1つでした。

きいろレーンとみどりレーン

キーノートは高柳さん。
2021年にはなかった「作る」という要素がテーマに入ってきたとき、じゃあふりかえりはどこから作るのかといえば「場づくり」からだよね、と。高柳さんには「場づくり」のプロとして、ふりかえりカンファレンスの朝の最初の場づくりもしていただきましたし、場づくりというものを考えせられるきっかけも与えてくれました。キーノートによって、その後のカンファレンスが活性化する「場づくり」というのを参加者みんなで体験できました。

2023年「ふりかえりに味変を」

そして来る2023年のテーマは「ふりかえりに味変を」です。

ラーメン屋などで、自分で好きに調味料を加えていく「味変(あじへん)」。ふりかえりでも、味変したっていいんです。
ベーシックな手法を楽しみつつ、飽きたら味変したり、慣れてくると最初から味変したり、と楽しんでいる人が増えてきています。ただ、やりたいけどなかなか勇気が出ない人もいます。最初に経験した手法からなかなか逃れられなかったり、味変してみたいけどどうしたらいいのか、という人も多いのが事実です。味変をすることで改めて定番の手法の良さがわかったり、新たな発見もあります。今回のふりかえりカンファレンスでは、ふりかえりに味変を加える楽しさと、その奥深さを体験いただきます。

2021年でホップ、2022年でステップ、ときて、2023年でジャンプ、といった具合でしょうか。
守破離でいうと破のフェーズのテーマになります。

キーノートはやっとむさん(@yattom)。
近年の国内のふりかえり味変の大きな転換は、間違いなくFun/Done/Learnです。KPTが主流だったふりかえり界隈の中で、新たな主力として生まれ、今ではKPTに並ぶ手法として認知が広まっています。
Fun/Done/Learnを生み出し、Miroのテンプレートなども作り精力的に活動しているやっとむさんに、「味変」について皆さんに想いを伝えていただけないかな、と考えています。

これからセッションを募集したり、レーンの内容を考えたりするわけですが、色々とこれから楽しみなことばかりです。
運営メンバーも、登壇者の皆さんも、参加者の皆さんも、一体になって楽しめるような、そんなカンファレンスを今年も作っていきたいと思いますので、楽しみに待っていていただければ嬉しいです。